今年(2014年)も,4月末にアラスカ州のYakutat(ヤクタット)村へスティールヘッドを釣りに行ってきた.前回のレポート(スティールヘッドの川Situkの誘惑)で,日本からYakutat村へのルート、村の様子、ロッジやレンタカーの予約方法,そしてSituk川のアクセスポイントと釣りの様子について紹介した。今回は,今年の川の状況やSitukのスティールヘッド釣りを中心に,川の様子やスティールヘッドの仕掛け,潮の干満を意識した釣り,またドリフトボートの釣り,現地で会った釣人や耳にした秘策,そして村の様子について、記憶が新鮮で感動が薄れないうちに書きとどめた.この作業は記憶の反芻でもあり,Situkの釣りを2度楽しんだことになった。
今回、現地の天候は連日晴天が続き,川の水位は前回よりも橋下で100CFS(Ft3/s)以下と低かったし(理想は150-200CFS),水温も41F(5℃)以上あった(理想38-40F).つまり,釣りのコンディションとしては必ずしも良くなかった.気温は何と22℃の日もあり、日焼け対策が必要なほどだった.Yakutat特有のDrizzle(小降り雨)状態にはほとんど会わなかった.だから,スティールヘッドの 上を活性化させる日陰の発生も,水位の上昇も期待外れだった.しかし,幸いに3日目に97cmを上げ、毎日数回のヒットと数本ランデイングできた.森深く,静寂な川辺で,長い緊張と突然の爆発的解放,空中に躍り出す魚体,その瞬間を待つ楽しみを十分に堪能した。
ボートの川下りでは初めてブラウンベアの子供?を見ることができたし,徒歩でアクセス出来ないSituk中流域へ,10年ぶりに行くことができた.またこれも始めてのことであるが、Situkの中流域でカヌー型ボートで下る日本人夫妻に会うという想定外のこともあり,ロッジの泊まり客からはSituk固有の釣り方についてヒントを得,それを実践し,なるほどと納得できた.Alaskaのビーズ仕掛けも,期待通りの効果を実感できた.今回の釣行は全体的に,バラエティーに富んだ釣りであったという印象が残った。
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