SteelheadTrout−Alaska

Steelhead Trout
スティールヘッド鱒（Oncorhynchus mykiss）は生活の一部を海で過ごす虹鱒である。
虹鱒とスティールヘッドの間に物理的違いはないが、その異なった生活の特性は色、形、外観において微妙な違いになる。
概要：すべての鱒のように尻ヒレに８～１２本の線があることで、スティールヘッドは様々なサケ族から明確に分類されている。虹鱒とスティールヘッドのグループは舌の先に歯がまったくないので、ブルックやレイクトラウト、そしてドリーバーデンと別だ。一般的に言えば、スティールヘッドは虹鱒よりスレンダーで流線型である。虹鱒のように背中の黒の色合いは、規則的にまばらなスポットがあり、オリーブ色の影のある青緑色である。黒色のスポットは尾ヒレの両端まである。この黒点の配色は側線でシルバーホワイトに徐々に変わっていき、胃あたりでより白が混ざっていく。海からのスティールヘッドは川の虹鱒より、もっとシルバー色だ。スティールヘッドについては鱒の典型的な色合いとスポットは、支配的なシルバーの光沢の下から生じている。産卵期が近づくと、淡水ではシルバーの光沢は徐々に消え、スティールヘッドは川の虹鱒と区別が難しくなる。スティールヘッドと虹鱒は、カットストートにある顎下の赤い斜線はないが、尻ヒレ(anal fin)、胸ビレ(pectoral fin)、腹ヒレ(pelvic fin)に白い縁がある。産卵期のスティールヘッドと虹鱒は側線の上下に、体に沿ってピンクから赤が混ざったストライプがある。スティールヘッドでは、虹鱒の配色は産卵後に消えて、海で示すより特徴的なシルバー色になる。産卵時のスティルヘッドのはっきりした美しい配色は、明らかにペアをつくり再生産のために重要だ。オーシャンブライト（海色）のスティールヘッドのシルバーの輝きと流線形は海洋で生き抜くために必須である。
幼魚のスティールヘッドは海洋に出る前まで、川の虹鱒と同じだ。若い鱒と未発達の成魚は体に８から１３個のパーマークがあり、頭部と背びれ(dorsal fin)に５から１０個のパーマークがある。海洋に出る前に、幼魚のスティールヘッドは非常にシルバーになり、小さな成魚ぽくなる。この状態をスモルトと呼ばれる。
分布：スティールヘッドはアラスカ湾周辺のDixson海峡の北西から、アラスカ半島のCold入江の海岸線の小川で見出せる。Susitna とChignik水系のスティールヘッドの正式な数は不明だ。このエリアは一般にBristol湾と呼ばれ、虹鱒の数量の報告はあるが、スティールヘッドについてはない。アラスカのスティールヘッドの太平洋への移住についてはほとんど情報がないが、海の漁業で大量の数があり、疑いなくこれらのスティールヘッドはアラスカ産である。スティールヘッドはAleutian 島の西部エリアに入り、日本の海岸線の漁網にときどき捉えたれている。
生涯：川の虹鱒の日常の生態と比較したとき、スティールヘッドは非常に複雑で危険な生活を送っている。毎年のインチのスモルトが小川から出て、 海洋の旅に出始める。海洋に出ることができたスモルト100匹に対して、わずか5～10匹が成魚最初の産卵で川に戻ってくる。１、２年、たまに３年で、アラスカのスティールヘッドは母川から何千マイルも移動している。ある数のスティールヘッドは７月のように年の早くに、母川に帰ってくるが、これはサマー・スティールヘッドと呼ばれる。サマー・スティールヘッドはアラスカでは珍しく、南西部の２・３の小川でだけ見出せる。”Fall run”スティールヘッドはより一般的で、特にFrederick湾の北部の水系で。 これらの魚は、８、９、１０月に成魚として淡水に入ってくる。そして、冬にはAnchor, Naha, Karluk, そしてSituk川 には、いいfall runがある。南西部の水系のスティールヘッドはほとんどspring runのスティールヘッドだ。４月中旬、５、６月に、海洋の旅を終える。多くの川で、春の産卵期の間、冬を過ごしていた、ニジマス色調の産卵魚と混じって、眩いばかりのピカピカ(shiny)の魚を見ることができる。産卵はだいたい４月中旬に開始し、通常、５月と６月上旬の間にある。
鮭と異なりスティールヘッドは一回以上産卵し、２８インチ以上の魚だと産卵魚（メス）を繰り返す。ぼろぼろになり（ragged）、疲れ切った産卵魚は海に向かってゆっくり川を下り、春の産卵時のニジマス色はピカピカのシルバー色合いに戻っていく。そして、失った脂肪を回復し、成魚は再び、最初の大洋のエリアで採餌し始める。稀に数ヶ月後に川に戻るものもいるが、ほとんどの繰り返す産卵魚は産卵の移住の間に、少なくとも海で１回過ごす。
産卵で傷ついた成魚は体を癒し、成長を回復する。春に砂礫深くに産み付けられた(deposit)卵はすぐに仔魚(卵黄嚢仔魚、alevin, sac-fry)に育つ。この小さな仔魚は徐々卵黄を吸収し、何とかして(work one’s way)水面近くに行く。夏の中頃、仔魚は砂利からで、卵黄はなくなり、小川の安全な場所を探す。毎年、非常に多くの魚卵と仔魚が死に、小川から流れ出している。しかし、秋までに２から３インチのスティールヘッドは生息地に住み、それで、幸い最初の冬はそこで育つ。一般的に、海洋に出る前に、稚魚はだいたい３年間、母川の小川に留まる。
もし、すべてのスティールヘッドが同じ年齢で川から出て行き、海で同じ期間に戻ってきて産卵で死んだなら、その川の成魚の年齢は同じになる。しかし、そうではない。同じ時期と同じ川で産卵するこのspring run, summer run, fall runの魚の複雑さに加えると、事態はむしろ複雑になった。おそらく、自然はスティールヘッドの生涯を複雑にして、ひどい洪水、冬、干ばつから個体数が完全に破壊しないようにしている。
スポーツの釣り：スティールヘッドの成魚は速くて深い急流が好きだ。深いホールを釣れ。岩や大木の後ろの、速い、白波を釣れ。
まれに大木前に大きなホールがt形成される。そんな場所は見逃す(overlook)べきでない。
スティールヘッドは、Russian river coho, hair skyhomish, skyhomish sunrise, red rascal(悪ガキ),polar shrimpのようなカラフルなフライが好きだ。
キャッチ・アンド・リリース：スティールヘッドを釣った時、C&Rが求められる。仕掛けを考える時、リリースするときのことを考慮せよ。スティールヘッドは通常、口の外側にフックが掛かる。もし、優しくリリースしたなら、産卵し、再度釣れることを意味している。
フックのバーブ(かえし)を除去すると、魚を水中から出さずに、リリースできるようになる。スティールヘッド釣りは合法だが、ストックは制限されているし、簡単に利用されている。キャッチ・アンド・リリースと捕獲数制限によって、釣り人は種の維持に貢献できる。
・シングルフック、人工ルアー、フライを使え。
・素早く釣り上げろ。
・ネットでなく、濡れた手で掴め。
・魚は水中でやさしく扱え。
・エラから離れたところ掴め。
・注意深くフックを外し、ラインを切れ。
・水中で前後に動かしてからリリースせよ。
文: Frank Van Hulle、絵: Ashley Dean