2/19/2018

オリンピック半島のスティールヘッド釣り

2017年の4月上旬に、15年ぶりに米国ワシントン州のオリンピック半島 太平洋岸を流れるHoh川を訪れた。目的は太平洋から遡上してくる野生のス ティールヘッドを狙うためだ。

Hoh川は日本から遠い場所のように思えるが、実はアラスカを除く北米 河川の中で地理的に日本にもっとも近い川の1つだ。地球儀を眺めれば分か るが、場所は太平洋を挟んで北海道の対岸、直線的に見ても最短距離にある。 つまり「お向かいさんの川」なのだ。さらに、そこまでの航空券やレンタカ ー代、宿や釣りガイド等の予約の容易さ、そしてシアトルから車で5時間ほ どで行けることを考え合わせると、日本からHohへのアクセスは意外に簡単 で、北米の他のスティールヘッド河川と比べて見ても、時間的にもコスト的 にも「最少の川」と言えるだろう。

しかし、日本から最短距離の川であるにもかかわらず、Hoh 川について の日本語の「釣り情報」は非常に少ない(英語サイトは無数にある)。ネッ ト検索で見つかる情報の大半は観光目的で「レイン・フォレストを訪れた 旅」情報だ。「釣り」に関しては僅かに散見されるだけでほぼ皆無だ。況してや川や周辺の雰囲気、アクセス方法となると、釣人に役立ちそうな情報は ほとんど見つからない。Forks 周辺には Hoh 川以外に有望なスティールヘッ ド河川が多く存在することを考えると、情報量でもほぼ「最少の川」になっ てしまっている。つまり日本人にとって、Hoh は「未開の川」か、はたまた 「秘密の川」なのだ。そこで、ここでは前者の状態を開拓すべく、日本人の 釣人目線で「Hoh 川の釣行」を記すことにする。今風に言えば「釣人目線ファースト」と言うことになる。

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